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6月26日

映画「父、帰る」

2003年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。
見ていて救いがない。
父親が12年ぶりに帰ってきて
兄弟は父親と旅行に出かけるというロードムービー。
ご都合主義には話が進まなくて、
わかりやすい映画だったら
旅行中に子供っぽい弟はみるみる成長していくのだが
そんなことはなく、終盤になってもかなり子供っぽい。
子供なので仕方ないのだが。
で、どうなるんだろうと見ていると
いままで見た映画にはあまりないラスト。
ラストになってやっと弟は成長した。
子供はどこに行くか知らないまま父親に連れられていく。
私たち観客もどのようなラストになるか知らずに
この映画を見始める。
映画が進むに連れ私たちは父親の視点を手に入れる。
父親が子供たちに何をしてあげようとしているのか
想像し始めていたのにあのラスト。
見終わった後に何かが残るはず。

6月25日

映画「TUBE」

ペ・ドゥナを目当てに観たのだが良かった。
ハラハラドキドキ。
ネタバレさせずに語るのは非常に難しいのだが、
ハリウッドとは違う流れでハラハラさせてくれるのが面白かった。
永年汚職に悩まされてきた韓国らしく
公権力批判も忘れないし。
暴走する刑事が主人公だし、「踊る大捜査線」を
思い起こさせたりもなくはない。
「踊る〜」との違いは迫力。
乗客のいる地下鉄に向かって銃撃戦とかありえない!
主人公チャン刑事と列車テロを起こしたギテクとの
殴り合いが作中始まるのだが、
この辺りもマッチョな韓国人らしい。
インギョンが列車を切り離すシーンはかなりキュンときた。
(どういうシーンかは見ればわかります)

6月6日

イベント「いまきみが入れた真水のコップに話す」

昨日ロフトプラスワンで行われた
枡野浩一と正岡豊のトークイベント。
歌集のほとんどが自費出版であるとか
そして500部とか小部数刷られた
その5割から7割は贈呈されるとか、
かんたん短歌blogで短歌を知った人が
今後も短歌を詠み続けていくなら
知っておいて損はない話が多かった。
話の中でいろんな歌人の名前が出ていた。
例えば喜多昭夫。
彼の第一歌集『青夕焼』と正岡さんの『四月の魚』を
穂村弘は夏になると手に取りたくなるそうだ。
結社の中では、入った頃は目立ってた人が
いつの間にか見なくなることがある
という話をし、そこで挙げていたのは柚木圭也。
私は喜多さんも柚木さんもそれまで知らなかった。
枡野さんの話を聞いていると、
彼が短歌という形式が好きなことがよくわかるし、
他の人の歌集も読んでいる。
歌壇というものを意識した上で、
歌壇という狭い世界の中でだけではなく、
歌集をほとんど読んだことのない人たちにも
読んでもらえるようなものをと
日常用いる口語で短歌を詠む枡野さんと
歌壇で詠まれている短歌を難しそうと拒否し、
マスノ短歌を追っていく枡野さんのフォロワーはやはり本質が違う。
歌人は短歌とは何かということを自問してきたのは間違いない。
短歌はそれぞれの時代に過剰なほどに対応しようとし、
そうした中で作品が生まれたと正岡さんは指摘する。
口語で詠む歌人が増えたり、
短歌は五七五七七という定型の中では
きわめて自由であると言える。
そして短歌の今後に必要なものとして正岡さんは
韻律の革新と、うたことばをどうしていくかという2点を挙げた。
枡野さんも、短歌であることに安心している作品は
ダメだと思うと言っていた。
枡野さんは今後、自らが作り上げた「かんたん短歌」という
形式を革新していくことができるのだろうか。



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