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12月28日

イベント「ヴィヴィアン・ウェストウッド展」

とても面白かった。
パンクファッションの担い手だった70年代から現代に至るまでの回顧展。
生地を引き裂いたり、性的な絵柄をプリントしたりといった
パンクファッションで表されていた社会への反抗心というのはわかりやすい。
そんな彼女の反抗心はタータンチェックやツイードを作品に用いている現在でも
健在であることはこの展覧会を見ているとわかる。
服の基本的な機能は残した上でいかに凡庸でないものを作るか。
前から見たときと後ろから見たときではシルエットの印象が違うものとか
私たちが今まで見たことないという印象を抱くものが多い。
過去のデザイナーが作ってこなかった服を手がけることで
「服とはこういうもの」という先人から現代に至る
服のイメージに流されていない彼女のスタイルは今なお批評精神にあふれている。
今では服飾の世界であまり使われなくなったものにスポットを当てる姿勢も
ただの懐古趣味というより「○○は古臭い」といった現在の見方に対しての
批評精神が表れていて、過去を取り入れながら視点は現在。
この過去に流されていないところが彼女らしい。
「私の中にはありきたりのものに反抗したがる逆周りの時計が組み込まれている」
彼女のこの言葉通りの展覧会だった。

12月16日

イベント「KENTARO KOBAYASHI SOLO CONTE LIVE「『ポツネン』

ラーメンズのネタ作る人、小林賢太郎のソロライヴ。
出演は小林ただ一人。
脚本や演出も彼一人でやっている。
実はラーメンズのライヴもDVDも見たことが無く
彼のネタに触れたのは初めてだったのだが楽しかった。
彼のコントから感じたのは美意識。
シンプルな構成。最後のオチ。ネタの順番。
「アナグラムの穴」なる言葉遊びのネタをやっていた。
アナグラムとは文字の入れ替え。
例えば「あなぐらむのあな」はこう入れ替える。
「なあなあのぐらむ」。
スクリーンには「ざっくり10g」といった目盛りが映し出されている。
このアナグラムのネタの最後はある単語で
(ちょっと強引な単語で失念)
それを並び替えると「あいうえお ことば にほんご あなぐらむ」となる。
こういったまとめかた、彼の美意識を私は気に入った。
まだ東京での追加公演なども残ってるので
これ以上のネタバレはやめておくが、
人の目を引く芸って派手さが無くてもいいんだと思った。
観客の前に出した小道具をちゃんと使い切って
その空間をシンプルにしめることができたとき
その芸はとても美しい。

12月15日

イベント「坂本龍一 PLAYING THE PIANO /05」

ソロ・ピアノによるツアーという企画を組んだのは今回が初めてとのこと。
演奏した曲は最後のアンコールまで含めて22曲。
2〜4曲に1度、MCを入れていてMCが多めと思った。
実際にそうなのもあるようだが、ソロ・ピアノの曲調は
映画のサントラのような曲調のものが多かった。
有名な「Energy Flow」のような聴衆の耳を強く振り向かせるというよりは、
もう少しまとまった感じの曲。
実際、演奏中はスクリーンに幾何学的なアニメーションを主に流していた。
試みとして面白いことがいくつかあった。
一つはこのツアーのコンセプト。
「CO2 free tour」というコンセプトを掲げている。
13回の公演とリハーサルで使用される電力は3万KWとのこと。
この電力を、化石燃料を消費しない自然エネルギーでまかなっている。
水力、バイオマス、風力の3種類のエネルギーを買っているとのこと。
会場の外でもソトコト関連のものを含めエコロジカルなグッズを販売していた。
もう一つはコンピュータとの連弾。
レコーディングのオーバーダビングと近いかもしれない。
あらかじめ弾いておいた演奏をコンピュータで自動演奏をする。
自動演奏のピアノと教授が連弾するのだがそれが面白かった。
ソロ・ピアノの演奏って全てを自分で作り上げる演奏だけど、
連弾の場合は伴奏のような演奏もするし、
それまでの演奏よりもスタジオ・ミュージシャン的な弾き方で
YMO加入前に数多くのレコーディングに参加した
この人の過去を思い出した。
他にもピアノのそばで線香をたいてみたり(白檀か何からしい)
といったこともほかのツアーでは聞いたことがない。
気になったのはアンコール。
アンコールってツアーの予定に入っているわけだが、
どこまでが予定に入っているのだろう。
客電が点きながら「本日の公演は〜」とアナウンスが流れない状態が二度あり
ほとんどの客は席を立たなかったのだが、
客電が点くけどアンコールをやるというのも
予定に入ってるのかと思うと、このじらし方が少し気になった。


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