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7月30日

映画「愛染恭子の未亡人下宿」

山本晋也カントクによるロマンポルノ。
2002年1月22日に取り上げた「下落合焼とりムービー」と比べると
語られることが少ない作品だが、
タモリのエセ朝鮮語や所ジョージの矢沢永吉の物マネとか
見どころはたくさんある。
警官役のたこ八郎はやっぱり存在感満点だし。
ギャグのテイストも私は「下落合」よりこちらのほうが好きかな。
話はギャグありエロありホームドラマも少しありで
話にまとまりがなく、
「下落合」同様ストーリーを見るものではない。
こういう下らない映画は作ることに意味があると思う。

7月17日

映画「愛染かつら(総集篇)」

すごいよ、上原謙!
あの凛とした立ち振る舞い。
VIVA!美意識
上原謙演じる、若先生浩三と
バツイチ子持ち看護婦かつ枝の物語。
二人はすれ違ったままかつ枝は病院を退職。
その後二人は再会する。
子供がいると知った上で、再びプロポーズする浩三。
かなりネタバレさせてるけど、
(ハッピーエンディングなのは想像付くだろうし)
ここに書いたあらすじを知っててもなお見る価値あり。

7月16日

小説「幸福な食卓」(瀬尾まいこ)

小学生の頃、父親が自殺未遂をし、
それ以来中原家の歯車は少しずつ狂い始めていった。
家庭というものを何とかしようと思いつつ
みなどこかで遠慮してたり、吹っ切れずにいる。
家庭の中で感じる戸惑いや違和感を
中学生の主人公佐和子の視点で描かれていて
その文体がとてもリアル。
女子中学生の心の動きが一つ一つ追われている。
ただそのリアルさも、佐和子の恋人が死んだシーンでは
いつまでも次に進めない様子が、
読んでいて私は少しもどかしかった。
それまでは一気に読み進められてたのだが。
全体的にはよい小説だった。
大人になると悩まなくなる些細なことが
ひとつひとつ取り出されていて
読みながら一緒になんだかうれしくなるシーンが
いくつもあった。

7月10日

映画「青い車」

23ページの短編を90分の映画にするのは
やはり無理があって、
原作好きには、このみの姉、あけみが出てくるのは
賛否が分かれるとこだろう。
一瞬画が止まるシーンが随所にある進行。
原作の繊細な間が表現されていると思う。
青年コミックの原作と単館系映画では媒体が異なるから、
ラストのオチが映画ではなくなってしまうのは仕方ない。
媒体が変われば描き方も変わる。
単館系映画にコミックのようなオチは要らないから。
原作に少しでも忠実なのを望むならラスト30分だけ
最初に見るというのも面白いかも。

7月3日

イベント「ニューウェーブ短歌コミュニケーション」

短歌のスキルを上げるのに、自分よりも長い時間短歌と
向き合ってる人の話を聞くのは意味がある。
休憩時間に穂村さんに話しかけ穂村さんの話を少し伺った。
自分が思ってることを穂村さんにぶつけ、
穂村さんの反応が自分の想定の範囲内だと
「あーやっぱり」と自分の短歌観は特に間違ってないのかもと安心する。
こういったイベントは同年代や少しキャリアが長い歌人が
集まることにまず意味があると思う。
シンポジウムの題は「現代短歌を語りあう『ことば』」。
荻原裕幸、加藤治郎、穂村弘による鼎談では
塚本邦雄が歌壇で築き上げたものや、
歌壇に残した影響みたいなものを話し合ってた。
若手歌人が塚本邦雄を読まなかったり作品で引用しなくなったり、
最近では影響力が弱くなったあたりの話が
興味のある話で聞いていて面白かった。
そのとき話に挙がったのは「虚構の一人称」など、
塚本が持っていたアンチテーゼが広く浸透してしまったこと。
それは短歌の中だけでなく、僕と自分を指す女性など
一般社会にも言えることだった。
もう一つは、俵万智の登場。
歌を構築的に作り出す塚本に対し、
俵は心の韻律化を行なう、従来の歌壇の流れを汲む作家。
彼女のブームはその後の世代の作家に
影響を与えているのは間違いない。
塚本の生涯を振り返ると、
50歳くらいまでの活動を語られることが多い。
なぜ、塚本の後期や晩年は作品の発表数の割に語られないのか。
この辺りの話も興味深かった。
話に挙がったのは、塚本が塚本の流れから切れたこと。
第13歌集の『歌人』あたりから塚本は
短歌、歌人はどうあるべきかというテーマを
短歌に盛り込み始めた。
歌人が短歌を詠む自分をテーマにすると
そこから世界が発展していけなくなってしまう。
詠む対象が変わっていっていたのは
その前の時期から感じ取ることができる。
国家、家族への共同幻想へのアンチテーゼが
塚本の作歌の原動力の一つだったはずだが、
彼個人の反戦観は『水葬物語』で出し切った感があり、
『日本人霊歌』では塚本のというより
日本人の反戦観を詠んでいる。
テーマを広げ、表現として読者に何が有効かを
模索している様子が読み取れるが、
歌を詠み続けていくには、対象との心理的な距離は不利である。
自分の生活も含め日本が豊かになっていく状況の中で
社会に対してアンチテーゼを抱えていく
というのはなかなか難しいみたいな話も少し出た。
私自身、学生から社会人になり、仕事にも慣れ、
いまでは社会に少しずつ認められている実感が
生活の中で覚え始めている。
学生のときと同じような批評的な目を持ったりするのは難しい。
感じたものを出しながら作歌し続けていったとき、
アンテナの張り方を変えないと、
感じない、感じても出てこない、といったことが大いに起こりうる。
そういまから思っていくだけで、実際にそうなったときに、
そのスランプから抜け出そうとするとき
大いに助かる気がする。
どう作歌するかのヒントになるシンポジウムは多いが、
今回のは日々の生活にどう向き合うかといったとこまで
踏み込んで役に立つイベントだった。

7月2日

映画「亀は意外と早く泳ぐ」

面白かった。良質のコメディ。
劇中に温水洋一が踊る。しかも微妙にうまい。
これだけで見たくなりませんか?
そしてそんな人の期待を裏切らない映画。
ビシバシステムのふせえりもあの芸風のまま登場。
ふっと吹き出してしまう一コマ。思わずにやついてしまう瞬間。
最初から笑わせようとしてる笑いではなく、
笑うしかない困った状況が描かれている。
私は3割くらい上野樹里を目当てに見に行ったのだが、
上野樹里も蒼井優も特に好きでなく、ただお笑いの舞台を見るのが好き、
という人の方が作品に入り込めるかも。
ポイントポイントで上野樹里がかわいくて、
上野樹里目当ての目的も満たされたけど。
新幹線の移動中にDVDで見たい映画。
軽いし無意味だし見終わった後楽しくなる作品。



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