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7月30日

『お茶の時間』(中川イサト)

中川イサトのソロ・ギターによるインスト曲
「陽気な日曜日」から始まる。
ギターの音がとてもきれい。
2曲目「その気になれば」はコーラスがきれい。
女性3人のコーラスが、エコーがきれいにかかっている。
赤い鳥みたいな感じ。
どの作品も中川イサトが弾く
アコースティック・ギターの音がきれいで、
静かなヴォーカルは決して主張しすぎることがなく、
落ち着いて聴いていられる。
4曲目の「アイスクリーム屋」は
アコースティック・ギターと間奏に入るハーモニカしか
楽器が出て来ないのだが、
ハーモニカの音がきれいだし、なんとも言えない素朴さがいい。
「その気になれば」ほか4曲に細野晴臣が参加している。
中川イサトはギタリストなのだが、
(五つの赤い風船などの作品に参加している。)
最後の11曲目「花火」は中川イサトによるピアノの伴奏のみの曲。
この曲も静かな曲で気持ちを落ち着かせてくれる。

7月28日

『レット・イット・ビー』(ザ・ビートルズ)

このアルバムはビートルズ・ファンからは
あまり好かれていないようだ。
しかし何と言っても、まずジャケットがいい。
4人の顔写真のアップが並んでいるシンプルさが好き。
(この頃になるとみんなで集まって
ジャケット写真を撮ることも出来ないくらいに、
メンバーはバラバラになっていたのだろうか)
メロディーがきれいな曲が多い。
タイトル曲「レット・イット・ビー」は言うに及ばず、
きれいなメロディーの曲が他にもある。
4曲目の「アイ・ミー・マイン」はギターとヴォーカルがいい。
聴いていて少し悲しさを誘う。
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を
作ったジョージの作品。
この二つの作品からは共通した情緒を感じる。
赤盤・青盤からビートルズに入って青盤が気に入った人は、
次にこのアルバムを聴くといいと思う。
「レット・イット・ビー」以外4分を超える長い曲がなく、
初心者には聴きやすいアルバムだと思う。
10曲目「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」での
ポールの声がとても好き。

7月26日

映画「CUBE」

ストーリーは、いろいろなわなが仕掛けられ、
精巧に作られている立方体の部屋から脱出しようとする物語。
かなりグロテスクなシーンがあり、
見ていて目をそらしたくなるような部分もある。
人間の持つ醜さを表す一つの手段ではあるだろうが、
見ていて楽しいエンタテイメントの基本的な部分が、
リアルさ、刺激に取って代わられている。
刺激的な場面が好きな人はいいだろう。
醜い心を持っていない男のみ助かるラストが
とてもハリウッド的。

7月25日

『Horses』(Patti Smith)

パティ・スミスをパンクに分類するのに違和感を感じるが、
このアルバムのパワフルさ、力強さは
そんじょそこらのパンクのアルバムには負けない。
曲の中で静と動をうまく利用していて 静かな部分もあるのだが、
一枚聴いて見るとその第一印象は 実際以上に力強く感じる。
パティ・スミスは自分を演出するのが上手いんだと思う。
聴き手の気分がノっていないと、
このアルバムを聴いても「うるさい」としか感じないだろうし、
こういうのが苦手な人も多いだろう。
一番聴きやすいのは、ボーナストラックの「my generation」。
フーの代表曲で馴染みがあるだけに聴きやすいはず。
また、ロバート・メイプルソープのジャケット写真がかっこいい。

7月24日

『ベスト・オブ・スザンヌ・ヴェガ』(スザンヌ・ヴェガ)

まず、全体の印象。
思ったよりも聴き易かった。
スザンヌ・ヴェガを『欲望の9つの対象』で知った私は、
もっと重い内容を想像していたのだが、思ったよりもポップだった。
11曲目の「ブック・オブ・ドリームス」は、
サウンドが少しバングルスっぽい。
7曲目「ブラッド・メイクス・ノイズ」はポップではないが、
あのオルタナな感じは結構いい。
構築的ではなく、破壊的なメロディと、
早口なラップに近いボーカル。
歌っているというよりはメッセージを発している感じ。
後ろの音楽と一体になっていないのもオルタナ的。

7月22日

映画「橋の上の娘」

最近の映画ではあるが、モノクロ映画である。
ヴァネッサ・パラディが尋問を受ける冒頭のシーンから引きこまれる。
ヴァネッサの目がアップで撮られたりといった演出もなぜか退屈しない。
奇妙な運命が物語りの下地にあるのだが、
橋で出会って、あそこまでのストーリーに持っていくには
ああいったラテン系の情熱が無いと無理だろうなあ。
ナイフ投げの描写などは見ていて緊張するが、
決して派手な映画ではないので、ハリウッド系が好きな人には大変かも。

7月18日

『HOODOO LADY (1933-1937)』(MEMPHIS MINNIE)

ロバート・ジョンソン、ライトニン・ホプキンス、オーティス・ラッシュなど、
ブルースと言うと男性のイメージが強い。
メンフィス・ミニーは数少ない女性のブルース・ミュージシャンの一人。
ヴォーカルのほか、自分でギターも弾く。
女性でも泥臭いヴォーカルを聴かせることはできる。
私はミニーの声のほうが、ロバート・ジョンソンの声よりも聞きやすいと思う。
女性ヴォーカルが好きな人は、彼女からブルースに入るといいと思う。
古いブルースの4ビートのリズムがゆったりと体の中に入っていく。
急き立てることのないこのリズムがいい。
この頃のブルースはジャズとリズムが変わらない。
どちらもアフリカ系のミュージシャンによってアメリカで生まれた音楽であり、
2つの音楽の共通性を耳で捉えることができるだろう。
自分の心拍数の倍以上あるアップテンポの曲は聴きたくないようなとき、
ブルースはいい。アップテンポの曲もあるが、手拍子を取れる程度である。
ブルースを聴いていると、周りの時間がゆったりと流れていく。

7月17日

『The BEATLES』(The Beatles)

ホワイト・アルバムと言ったほうが通りがいい作品。
2枚のCDに合わせて30曲も収録されているので、
いわゆる『青盤』に収録されていないものを
数曲紹介することにする。
1枚目の6曲目、「The Continuing Story of Bungalow Bill」。
軽快なメロディーにコーラスが乗っている。
明るい感じで始まっていたのが急に転調する。
このギャップに翳りがあって、
私はこういうところにジョンの魅力を感じる。
この曲から、「While My Guiter Gently Weeps」
のイントロにつながるところもgood。
ギターが少し悲しそうに奏でられるところがなんとも言えない。
2枚目の1曲目は「Birthday」。
これだけシャウトしているバースデイ・ソングは珍しいと思う。
私が最も好きなバースデイ・ソングの一つ。
曲間の「Birthday」と女性がコーラスしているところも好きだなあ。
2枚目の4曲目は「Evrybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey」。
かっこいいシャウトが聴ける。ギターもかっこいい。
このアルバムの中で一番ノッている曲ではないだろうか。
アップテンポの曲ばかり紹介したが、
このアルバムでもポールはいいバラードを書いているので
ポールのファンももちろん一聴の価値がある。
そして、ジョージも「While My Guiter Gently Weeps」などいい曲を書いている。

7月16日

『抱きしめたい』(オムニバスCD)

東芝EMIに所属しているアーティストたちによるビートルズ・カヴァー集。
ユーミンが人の曲をカヴァーしている珍しいCD。
しかし、高中正義のギターを前面に出す作りになっていて、
ユーミンが歌っているのはサビと最後のフレーズだけ。
ユーミンのヴォーカルが前面に出ていない。
インストの引き立て役って感じ。
もうちょっときちんとフル・コーラス歌ってほしい。
ユーミンファンの期待には添えないだろうが、
忌野清志郎ファンは満足できるものとなっているのではないか。
9曲目のドント・レット・ミー・ダウンは
忌野清志郎と仲井戸麗市が演っているのだが、
清志郎のシャウトは一聴の価値あり。
清志郎のシャウトには魂が込められていて、
清志朗が「悲しませないでくれ」と叫んでいる
相手の存在をリアルに感じさせずにはいられない。
このほかにも、加藤和彦やチューリップのカヴァーも収録されている。

7月14日

『COMPACT JAZZ』(ASTRUD GILBERTO)

この『COMPUCT JAZZ』というのは、
米ポリグラム社がジャズのベスト盤で用いている名前である。
ほかにも、オスカー・ピーターソン、エラ・フィッツジェラルドなど、
たくさんのアーティストの作品が『COMPACT JAZZ』シリーズから出されている。
1曲目は「THE GIRL FROM IPANEMA」。
ボサノヴァの中でも特に有名な一曲。
私もボサノヴァはこの曲から入ったのだが、今日書きたいのは4曲目。
「GOODBYE SADNESS(TRISTEZA)」という曲なのだが、
最初の「ラ・ラ・ラ〜、ラ〜」という部分でまいってしまう。
ちょっと悲しそうに響くんだなぁ。
バックのオルガンも落ち着いているし。
ソロでちょっと自己主張するのだが、それもかっこいい。
ちなみにこの曲はセルジオ・メンデスブラジル'66も
「恋のおもかげ〜ルック・アラウンド」の中でカヴァーしている。
9曲目の「SUMMER SAMBA」モ、フレンチ・ポップのような軽さがあって好き。
10曲目の「CORCOVADO」でのスタン・ゲッツのテナー・サックスもかっこいいし。
女性ヴォーカルは耳あたりがやわらかいし、
ボサノヴァの第一歩にアストラッド・ジルベルトは最適であろう。

7月9日

『シーン・チェンジス』(バド・パウエル)

私の中でバド・パウエルといったらこれである。
目を覗いているバドと、それを後ろから覗いている愛息ジョニーの姿は印象的である。
このアルバムの1曲目は超有名曲「クレオパトラの夢」。
この文章を書くために音楽をじっくり聴いていたら
バドの歌声(スキャット)が気になった。
それまであまり気にしていなかったが。
この曲の人気の秘密はこれだけではないだろうが、
とてもピアノの音がきれいな曲。
メロディが完璧過ぎるからだろうか、
ピアノのきれいな音が次々と流れてくると
聴いていて落ち着かないときがある。
実は今日も聴いていて気持ちが落ち着かない。
ピアノに向かって「少し待ってくれ」と思っている間に曲が終わってしまう。
音楽の構造についてまるっきり疎いのでこういった話は苦手なのだが、
ライナーによるとこの曲はマイナー曲とのこと。
雰囲気でしか、マイナー、メジャーの違いがわからない。
「小唄など、日本の古くから伝わる音楽はマイナー曲であり、
日本人はマイナー曲を好む」というのを聞いたことがある。
うまく言えないが音が地味だと思う。派手でないというか。
じっと黙ってこういった曲を聴きながら哲学的な思索をするのに、
こういったマイナーな曲は合う。
ジャズがダンス・ミュージックとして栄えてきたことを考えると、
こういったジャズだけをジャズとして見るのもどうかとは思うが。
静かに音楽を楽しむというのも音楽の楽しみかたの一つであり、
私も静かに音楽を楽しむときはある。
さて、このアルバムにはそんな一昔前のジャズのイメージそのもの
みたいな曲ばかり収録されているわけではない。
6曲目の「クロッシン・ザ・チャンネル」はとても明るい曲で、
途中に入るドラムのソロもリズムにノッていてかっこいい。

7月8日

Webサイト 「センチュリー ベストナイン」

サイトはこちら
記録というのは永遠に残る。
だからこそ私たちはさまざまな空想をしてしまう。
「140試合で55本の王と、130試合で54本のバースはどちらが凄いのだろう?」
昔の名選手は、前の世代から確実に語り継がれる。
そんな名選手の活躍を想像するのは楽しい。
それにしても、落合を二塁手でノミネートするのはどうかと思う。
三冠王を取ったときのポジションは三塁でしょう?
2塁手で.342 35本の活躍をした岡田彰布がノミネートされるべきでは。
ちょっと反則気味なセレクションですが、
気に入ったものはメディアにとらわれず紹介した方が私らしいのでは。

7月6日

『フラワーズ』(ザ・ローリング・ストーンズ)

名前の通りフラワーロックを意識していて、
激しい曲は少ない。コーラスが効いた曲が多い。
私のお気に入りは4曲目の「レディー・ジェーン」。
その前の3曲目の「夜をぶっとばせ」とは対称的なバラード。
6曲目の「マイ・ガール」もミックのちょっとしゃがれた声が、
テンプテーションズとは違った魅力を出していてよい。

7月5日

『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン』(モップス)

マニアックだなと思いつつセレクト。
1曲目は「朝まで待てない」。
サイケデリックなサウンドと、GSサウンドがうまく融合している。
3曲目の「アイ・アム・ジャスト・ア・モップス」の冒頭は、
うまく言えないが、ビートルズっぽい。
まず、コーラスがビートルズっぽい。
全体的な印象としては、おとなしいサイケ。
ジェファソン・エアプレインやドアーズよりも聞きやすい。
ドラッグやったことないからこの手の音楽の良さが解らない、
という人はこの辺から音の揺れを楽しんでみたらいいと思う。

7月4日

マンガ「南瓜とマヨネーズ」(魚喃キリコ)

水色をバックに寂しそうな表情の主人公が描かれた表紙と、
題名に惹かれて、内容も知らずに購入した。
白色の使い方がとてもうまい。
寂寥感を誘う使い方をしている。
120ページのハギオと美穂が抱き合うシーンでは、
美穂の髪の毛だけが、黒く塗られている。
何が寂寥感を感じさせるのか。
セリフに…が多用されているからだろうか。
ふきだしが無い、景色や人物を描写したコマのせいだろうか。
話の内容は、せいちゃんという彼がいる美穂の前に、
今でも忘れることが出来ない前の彼、ハギオが現れる。
このハギオは遊び人のひどい男なのだが、
美穂はとても惹かれている。
美穂はせいちゃんに嘘をついて、
ハギオとの出会いを重ねていく。
美穂の優しさの描写に、男を必死に自分の許に
繋ぎとめようとしているのを感じてしまう。
そのため、美穂は生き生きとした表情を見せず、
読んでいて悲しい気持ちにさせるのではないだろうか。

7月3日

演劇「兄ィよ銃を取れ!2」(劇団鴎座)

題名にローマ字の2を使用しているのだが、
ローマ数字は機種依存文字なので、ここではアラビア数字で表示する。
友達に誘われて見に行った。
(昨日見に行ったので、本当は昨日のうちに書いておきたかった)
つかみに、ラジオ体操第二を持ってきたり、なかなか面白かった。
展開がスピーディーだったので、さほど長いとも感じなかった。
2時間ほど上演していたはずだが。
小劇場のため、役者の熱気がとてもよく伝わってきて、
(ああ、演劇っていいなあ)と思った。
私も何か打ちこめるものを見つけたくなった。



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