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ホイットニー美術館


目玉は「2002 Biennial Exhibition」。
2年に1度の大イベント。
新進作家を中心に、各国の作家の新作を
2〜4階までフルに使って展示。
常設コレクションに満足せず、
新作の展示にとても熱心なこの姿勢は
とてもすばらしいことだと思うが、
常設作品は5階の一部のみでハイライトでの展示になるので、
常設作品の展示目当ての人は不満かも。
私も、ビエンナーレの作品が前衛的すぎて、
感覚的についていけなかったものがかなりあった。
ただ、この期間でないと見れない作品ばかりではあるので、
「別なときに来ればよかった」とは思っていない。
でも、常設作品を観るために再度行きたいなとは思っているが。

現代的な作品、面白い作品がたくさんあった。
Josh On の"They Rule"(2001)は、インターネットを使った作品。
ネットの新鮮さがなくなり、
2年後はこういう作品の出展がなくなるかも知れない。
(もしくはビデオ・アートのように定着するかもしれない)
とても旬な作品だと思った。
ビデオ・アートと言えば、ビデオ・アートがとても目立った。
観る側に途中で観るのをやめる権利はあるが、
観る時間を制作者にコントロールされるので
私は嫌いで、今回もほとんど観なかったが。
「おいおい」と突っ込みたくなった作品が
Rachel Harrison の作品。
プラグの刺さってないコンセントのプレートが
木の箱のある面に打ち付けられている。
タイトルが「Unplugged」(笑)。
Tim Hawkinson の"Emoter"はおもちゃのような作品。
顔の写真があって、目や鼻など各器官の周りに
薄いプレートやパーツが付いていて
それらがコードでつながっている。
目の周りのまぶたのプレートがゆっくりと下がり
眠そうな顔になったり、
各パーツが自動的に動き、口、鼻、目の大きさが変わる。
表情が次々と変わっていく様子が面白い。
Ari Marcopoulos の"Michi,Tokyo"は
別の意味で面白かった。
東京ドームでのスノーボードの大会での
Michi という選手を撮影したもの。
色々な人種が集まるニューヨークで
黄色人種ばかり映っているフィルムが
少し違和感を覚えた。
日本にいるときは当然、
黄色人種ばかり映っているフィルムに
違和感を覚えることなどなく、
人種の均質さを自然なものと受け止めていたが。

常設作品でもいろいろ面白いものがあった。
デ・キリコに触れてわかったのだが、
シュールレアリズムは、好きなジャンル。
しかし、Peter Blume という作家は知らなかった。
Oscar Bluemner は、強く縁取りされた絵を描く。
ジョルジュ・ブラックと共通点があって、私好みだった。
ここでだけでなく、この旅行で本当にたくさんの作家に
触れることができて、とても満足している。
Geometric Abstruction(幾何学的抽象)という言葉も覚えた。
美術運動を指す言葉は、作家に対する見方を固定化させ
狭めてしまうおそれもあるが、
作家を系列で知ることが出来て、
ある作家を起点にいろいろな作家に触れる機会が増える。



 
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