SOHO


地下鉄に乗ってSOHO 到着。
ミッドタウンに比べ、街の賑やかさは落ち着いていた。
教えてもらった店を探すが全然見つからない。
そして店を尋ねるが、道行く人全員、その店を知らない。
インターネットで調べればあるかもと、
ネットカフェの場所を教えてもらうが、
教えてもらった場所に着いてもネットカフェが見つからない。
それで服屋さんは諦め、密かに実行したかった
「NYで髪を切る」の実行を図る。
予約をしてなかったから、アポ無しでは無理だろうなあと
諦めていたのだが、店先でアポ無しでも大丈夫か尋ねたら
大丈夫とのこと。受付をして店内で待つことに。

2階から日本人らしき人が出てきて、
日本語で「日本人ですか?」。
こんなところで日本人に会えるとは思えずビックリ。
日本人が、NY社会の細部にまで
きちんと定着していることを感じさせた。
日本茶をマグカップに入れて出してもらう。
日本茶といってもアメリカのフレーバーティーだけど。
「砂糖は入れない?」と訊いてくるところとか、
日本人の感覚をわかってくれるのって、とてもありがたい。
美容師さんなら服屋とか知ってるかもと
探していた服屋さんについて尋ねたら
場所を教えてくれた。
バーニーズで教えてもらった住所は間違っていて、
正しい住所も教えてもらう。

そんなこんなで私の順番が来る。
日本人女性に髪を洗ってもらう。
名前はソニンといい、コリアン・ジャパニーズとのこと。
NYで美容師になるため頑張っていて、
今はまだアシスタントをしているとのこと。
旅も中盤に入り、日本語が少し恋しくなっていて
とりとめもない話をいくつか交わす。

洗髪が終わり、鏡の前の椅子に移動。
美容師さんはジェニファーという女性だった。
ジェスチャーを交えながら切る個所を伝える。
切って欲しい位置を指で指せばいいから
意志疎通は簡単だった。
ジェニファーはすごく明るくて、
伝わったとき「わかった」と
親指を前に出したりちょっとノリノリ。
楽しそうな人だったから、
本当は髪の毛を切ってもらいながら
何か話したかったんだけど
英語力がないから結局ずっと黙っていた。

出来はまあまあ。
サイドがごわつかないようにすっきりというのは
きちんと伝わった。
カット料52ドルは高いけど、
SOHOだし、話の種にはなるしいいかな。
加えてジェニファーに10ドル、
ソニンに2ドル、チップを払って店を出た。

探していた服屋さんには探していたブランドはなくて、
髪を切ったあとは、ちょっと街中を散策して
SOHOを後にした。



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