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5月20日

イベント「小池光の短歌を読む・つくる」

朝日カルチャーセンターでの公開講座。
レジュメは石川啄木の『一握の砂』から小池さんが18首選んだものと
出席者から事前に募った短歌。
近代短歌で一番偉い(後世多くの人が影響を受けている)のは茂吉と
茂吉の名を挙げ、茂吉と対照的な歌人として
小池さんが挙げたのが啄木。
啄木についていろいろコメントしていたが、
特にメモしたいと思ったのは以下の事柄。
啄木の歌は詠まれた対象が実在する。
これがノンフィクションの強み。フィクションは人を失望させる。
心象風景は現実の世間のルールを無視したものになりやすい、
意味ありげなものにしない、とも後の機会で話していた。
心が沈んだときにふっと「うた」が生まれて救われる。演歌も同じ。
啄木の作品を読んでいると出てくる人の孤独感、
居場所のなさに読み手はシンクロする。世界、ことばが古びない。

啄木の作品について時間をかけた後は出席者の作品の寸評。
作歌の際に意識しなければと思ったのは以下の事柄。
カルチャーセンターの人は言葉、材料が多い。
無愛想にしたほうがひとつの言葉がポンと立つ。
動詞はあまり並べない。上手く入らないときは削る。
削ったモチーフでもう一つ歌をつくる。
てにをは、動詞、名詞の順に難しく重要。
名詞を重ねて説明するのではなく、動詞で場所がわかるような歌を。
口で説明しなくても歌だけで読み手がわかるものを。
シンプル・イズ・ベスト。
「茎長き蒲公英」の「茎長き」や「街中の地下鉄」の「街中の」など
当たり前な形容は要らない。
それならば「一本の蒲公英」や「春の日の地下鉄」など
無意味な言葉で埋める。
余白を余白として残すことは重要。
雰囲気で流すなら場面を変える。その失敗を恐れない。
主観的な歌は言い切る。
第三者を描写した歌は推量や過去の助動詞で。
こういうのって読み返したときに何か変と気付いても
ちゃんと作歌の際の法則みたいな形で
認識してなかったりするので頭が整理されてためになった。

5月11日

イベント『アンジェラ・アキ Piano Live 「ONE」』

始まった当初はアンジェラのヴォーカルが
くぐもった感じで気になった。
音響さんが調節したのか私がライブに熱中してからか
途中からは気にならなくなったが。
むしろ途中からはボーカルの残響の処理の仕方が上手くて
余韻がいい感じで出てるなぁと思ったし、
会場のなんばHatchの音響はあまり評判が良くないらしいけど、
悪いって感じではなかった。
ホールの大きさはこれくらいが限界だなぁ。
いま一番勢いがあるアーティストの一人ではないだろうか。
よく考えたらまだメジャーレーベルから
アルバムが出てないんだよね。
それにしてなんばHatch単独公演。
まだ28歳と若くて、ステージから発散されてくるものがある。
そういう演奏以外の熱気って客を盛り上げてくれる。
そしてボーカルもCDで聴くよりやっぱり力強いし。
伸びやかな高音を大音量で聴けるのはいい。
しかしびっくりしたのはノリが関西なこと。
アットホームな感じで悪くないんだけど。
プロフィール見ればわかるんだけど、
徳島出身って知らなかったなぁ。
客席に向かって何度も「ほんまにありがとう」と声をかけていた。
2曲やってMCが挟まるのだが、
MCひとつひとつでしっかりしゃべる(笑)。
それとか、カバー曲に'Like A Virgin'(Madonna)や
「Train-Train」(THE BLUE HEARTS)などを選び
'Like A Virgin''Hoo!'、「見えない自由が欲しくて」「アーアー」と
観客が一緒に声を出せるような演出をしていた。
お客さんに盛り上がってもらいたいという
サービス精神が熱心なとこも関西ノリ。
東京、大阪の2日間2公演というスケジュールにも関わらず
ライブTシャツを作ったり、アンジェラが
このライブにかける意気込みが伝わってきていいライブだった。

5月10日

イベント「ギィ・ブルダン展」

遅ればせながら、5月1日に見に行った写真展のレビュー。
面白かった。
とにかくかっこいい。
「超現実的な美学」と解説でもあったけど。
ハイファッションのブランドの広告写真だからできるのだろうが、
見る者におもねていないのが好感を持てた。
「このかっこよさがわかる人だけ認めてくれればいい」
みたいなスタンスが伝わってくる写真。
印象に残ったものをいくつか紹介。
'French Marie Claire, January 1980'、
白いブラウスを着た女性が写っているのだが、
もやがかっていて少し幻想的な雰囲気。
80年代のセゾン系の広告のルーツを見た感じがした。
'Charles Jourdan ad, Winter 1975'、
上の作品と並べて展示してあった作品。
こちらも女性1人を写した作品で、
こちらの女性は赤いワンピースを着ていて存在感がある。
'Charles Jourdan ad, Autumn 1979'、
こちらは赤い床黄色い壁の部屋に女性がいる写真で
これもかっこよかった。
'French Marie Craire cinca Spring 1980'、
これは電柱に黒いワンピースを着た女性の写真が貼られているのを
写した構図で、電柱に貼られているあたりが、
ちょっと冷たい感じを演出している。
'Charles Jourdan ad, Spring 1975'、
壁にコンセントが2つある写真。
右側のコンセントからは血のようなものが垂れていて
左側のコンセントの近くには赤茶色のサンダルが片方だけ。
血っぽいものを見るとなんだかドキドキさせられる。
彼の写真について語るのはとても難しい。
5月27日までやっているので
かっこいい広告に興味ある人は実際見に行くとよい。



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