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ビートルズは、魅力的な曲をたくさん生み出している。
そのため、7つ選ぶのはとても気を遣う。
街中では、ビートルズの音楽がたくさん使われている。
ベスト盤に収録されていない曲がカラオケに収録されているのは、
ビートルズくらいなものである。
7つ選ぶことは難しいが、逆にたった一曲なら選ぶことが出来る。
私には、思い出が詰まった、忘れられないビートルズの一曲がある。
それは、「ドント・レット・ミー・ダウン」
私が初めて手にしたビートルズのCDは、映画「イマジン」のサントラ。
私にとって、ビートルズとは、ずっとジョンだった。
「ドント・レット・ミー・ダウン」を聞いたとき、ジョンのシャウトを聴いて胸が苦しくなった。
何でこんなにジョンは悲しんでいるんだろう。
「Don't let me down」の意味が解らなくても、ジョンの悲壮感は強く伝わってきた。
スピーカーの奥ではこんなに強くジョンが叫んでいるのに
私はただ、それを聴いていることしか出来ない。
心がもどかしい。
それまで明るいポップスばかり聴いていた私にとって、ショックだった。
それと同時に、自分の弱みを素直に認めてよいことを教わった。
ジョンが多くの人が手を取るレコードという媒体で、
このように自分の弱さをさらけ出している強さに憧れた。
どうしようもなく悲しい時、私はこの歌を聴く。
ジョンのシャウトをメロディーやバックの演奏が支えているように、
私の悲しみをこの曲が支えてくれる。

加えて、この曲が今でも私のベスト・ソングしているエピソードがある。
中学3年の頃、近くに用があったので、小学校の頃好きだった女の子の家を訪れた。
私は小学校の途中で引っ越してしまったので、そこには5年近くの月日が流れていた。
前もって連絡すると断られそうな気がして、
当日、その子の家の近くから電話した。
ちょうど彼女は家にいた。
私はその子の部屋に入り、彼女が再生したステレオからは、ビートルズが流れてきた。
私が「ビートルズでは一番、『ドント・レット・ミー・ダウン』が好き」と言うと、
彼女は「ドント・レット・ミー・ダウン」をかけてくれた。
彼女の部屋で聴いた「ドント・レット・ミー・ダウン」は、部屋の空気をとても落ち着かせた。
それは決して重苦しい雰囲気ではなく、喋る必要もないくらいの濃密な空気だ。
ただ黙ってこの曲を聴くだけで、私の心が優しくなっていったたのを覚えている。

もし、ビートルズの曲をもう一つ選べと言われたら、「レット・イット・ビー」を選ぶ。
「ビートルズの曲では何が好き?」と訊いた私に彼女が好きと言った曲だ。